『ゴールデンカムイ』の聖地で囚人の足跡を追う。月形・三笠で浴びる「歴史の重み」体験ツアー
明治19年築の「月形樺戸博物館(旧樺戸集治監本庁舎)」
月形樺戸博物館で体感する「リアルな獄中生活」
まず訪れるべきは、月形町にある「月形樺戸博物館」。かつて「樺戸集治監(かばとしゅうじかん)」と呼ばれたこの場所は、北海道開拓のために送り込まれた重罪人たちが収容されていた施設です。
実物展示の衝撃 – 手錠と鉄球
館内に入ると、空気が一変します。ここに展示されているのはレプリカではありません。実際に囚人たちが使用していた手錠や、逃亡を防ぐための鉄球(足枷)が、当時のままの姿で並んでいます。
実際に使用されていた手錠と鉄球の展示
体験コーナーで鉄球を持ってみました。想像を絶する重さです。これを足につけたまま、雪の中を歩き、開墾作業を行っていた彼らの身体能力と精神力には、畏敬の念を抱かずにはいられません。
明治の本庁舎が語る重厚な歴史
明治19年に建てられた本庁舎は、当時の威厳を今に伝えています。軋む床板の音を聞きながら廊下を歩けば、看守たちの足音が聞こえてくるような錯覚に陥ります。作品のワンシーンと現実がリンクする瞬間です。
三笠で辿る「動く監獄」囚人道路の記憶
三笠市立博物館の野外展示エリア
月形から車で約30分。次に向かうのは三笠市です。ここには「空知集治監(市来知集治監)」が置かれ、囚人たちは石炭採掘や道路建設に従事しました。
赤い囚人服の機能的理由
三笠市立博物館では、当時の囚人服を見ることができます。なぜ、鮮やかな「赤(柿渋色)」だったのか。それはファッションではなく、「雪原で逃げても目立つように」という残酷なまでの機能性からでした。
上川道路(国道12号)の成り立ち
彼らがわずかな期間で開通させた「上川道路」は、今私たちが何気なく走っている国道12号線の基礎となっています。現代の私たちが享受している便利さの裏には、こうした過酷な歴史があることを忘れてはいけません。
囚人たちが切り拓いた空知川沿いの風景
聖地グルメと1日モデルコース
三笠の名物「石炭ザンギ」
歴史を学んだ後はお腹も空くはず。三笠市内の「道の駅三笠」などで食べられるのが「石炭ザンギ」です。
見た目は石炭そのもの!三笠名物「石炭ザンギ」
見た目は石炭そのもの(本当に真っ黒です!)。しかし、ひと口食べればジューシーな鶏肉の旨味が広がります。炭鉱の街・三笠ならではの、歴史を食で体現するユニークなグルメです。
🚗 効率的な日帰りルート
⚠️ 重要: 公共交通機関は本数が少ないため、レンタカーでの周遊を強く推奨します。
【日帰りモデルプラン】
- 10:00 月形樺戸博物館
じっくり90分滞在。ガイド解説で理解が深まります(要事前確認) - 12:00 月形町内でランチ
地産地消の食材を使ったランチを楽しみましょう - 13:30 移動(車で約30〜40分)
囚人たちが切り拓いた道を通っていることを意識しながらドライブ - 14:15 三笠市立博物館&野外博物館
アンモナイトも日本一ですが、まずは集治監の展示へ - 16:30 三笠天然温泉 太古の湯
巡礼の締めくくりは温泉で。旅の疲れを洗い流します
木造建築が美しい「三笠天然温泉 太古の湯」
よくある質問(FAQ)
Q1. 博物館内でのコスプレ撮影は可能ですか?
一般のお客様もいらっしゃるため、無断での本格的な撮影会は基本的にNGです。イベント時など許可が出る場合もありますので、必ず事前に各施設へお問い合わせください。
Q2. グロテスクな展示はありますか?
歴史的事実として拷問器具などの展示はありますが、お化け屋敷のような演出はありません。当時の過酷さを学ぶための資料としてご覧ください。
Q3. 冬(12月〜3月)でも行けますか?【重要】
⚠️ 注意が必要です。 月形樺戸博物館は例年11月中旬〜3月末まで「冬期休館」となります。また、三笠の野外博物館も雪で埋まってしまいます。このルートを完全に楽しむなら、4月下旬〜11月上旬の雪のないシーズンが絶対におすすめです。
施設情報・アクセス
📍 月形樺戸博物館
住所: 北海道樺戸郡月形町1219
電話: ☎ 0126-53-2399
開館期間: 4月下旬〜11月中旬(冬季休館あり)
入館料: 大人500円、高校生以下無料
アクセス: 札幌から車で約1時間
📍 三笠市立博物館
住所: 北海道三笠市幾春別錦町1-212-1
電話: ☎ 01267-6-7545
開館時間: 9:00〜17:00(休館日あり)
入館料: 大人450円、高校生以下無料
アクセス: 月形から車で約30〜40分
※記事内の情報は2026年2月時点のものです。開館期間や営業時間は変更になる場合がありますので、訪問前に必ず公式サイトをご確認ください。